「ほら!! まだ届くし!!」

「ガンバッテクダサイ」

「超棒読み!!」

「……ふっ」

「なに笑ってんのさ」

「んーいや、鈴木と初めて喋ったときのこと思いだしてさ」

「え」

「いやー衝撃的だったなーあれは」

「え、えーと、もしかして、購買での時でしょうか」

「そのもしかしてです」

「それはもう忘れてよ!!」

あたしがそう言い返すと、遊佐は楽しそうにクスクスと笑っている。

あたしと遊佐が初めて喋ったときのこと。

あたしが、遊佐に恋をしたときのこと。