「……」
む、無言……。
さっきみたいになんか反応して欲しいなあ……。
「あ、あのー……えと、遊佐の好きな子はどんな子、なのでしょうか」
「……バカ」
「ゆ、遊佐も人の事言えないかと!!」
「バカで、アホで、超鈍感。あ、あと超ドジ」
「……遊佐って趣味悪いの?」
「ぶぶっ」
あたしの言葉に、遊佐はゲラゲラと笑っている。
「はーっ、ほんと鈴木はおもしれーよな」
「……ど、どうもありがとう?」
「ふっ。それより、シュート打てば?」
「はっ! そうだった!」
あたしは、グッと構えて、力一杯シュートを打つ。
すると、そのボールは、綺麗にゴールのネットを通った。