キーンコーンカーンコーン。 あ、部活終了のチャイムだ。 私は遥斗先生のところへ、猛ダッシュした。 「遥斗先生っ! あの…ちょっといいですか?」 「ん? どうしたんだ、増井。」 「えっと、先生に…話があって…。」 「ダメよ、増井さん。遥斗先生はお疲れなのに。」 うわっ、麗子先生だ。 麗子先生はいきなり、私と遥斗先生の間に立って、私をニラんでくる。 完全に想定外。