「葵も食べる‼︎」




そう言うと、葵も元の姿に戻って得意げに話した。





「葉だけじゃなくて、葵だって出来るんだぞ‼︎」




その様子を見ていた2人はポカーンと呆然としている。





そして、葵の元の姿を見て茉莉花が声を上げる。





葵は女の子から、尻尾が5つに分かれた栗鼠の姿になっていたのだ。





「あ、思い出したわ‼︎このリス1回だけ花鈴の部屋で見た事あるわ」




「どういうことなんだよ、一体」




「どういうことも何も、鈴も桜も獣になるぞ⁇」




郁斗が言うと同時に鈴も桜も元の姿に戻った。





鈴は2つに分かれた尻尾を持つ猫の姿に。





桜は4つの尾を持つ狐に。





この部屋にあっという間に獣が4体に。





「どうなってるんだよ⁉︎」




「それは……」




郁斗が私達が陰陽師であることを話そうとした時。





「みんな〜ご飯よ〜‼︎」