「…………転校生⁇また中途半端な時期に転校してきたね〜」




のほほんとそう言っていると、先生が転校生を招き入れる。





入ってきた転校生にこれまたクラスは盛り上がって、収集が付かなくなりそう。





「お前ら1回落ち着け!!!」




先生の一言により、静かになる教室。





「お前らが騒いでると何も紹介も出来ないだろうが」




ぶつくさ文句を言いながらも転校生に自己紹介する様に促す担任。





転校生に目を向けると。





「…………あれ⁇何処かで見た様な……」




「橘蓮翔(たちばな れんと)です。京都から来ました。よろしく」




ニコリと笑って自己紹介をした転校生の橘くん。





京都…………⁇





なんだろう凄く、何かが引っかかる。





それに絶対に何処かであった様な気がするんだよね。





じっと橘くんを見ていたら、私の視線に気がついたのか橘くんがこっちを見てきて。





私と目があうとニコリと微笑んできた。





「………そっか、あの時の人だ………‼︎」




微笑まれた事で思い出すと同時に確信を持つ。