「…………茉莉花、ミスコン申し込めばよかったのに」




「突然どうした花鈴」




「いや、茉莉花ならきっとミスコン獲れるだろうな〜って思って」




楽しそうに話す茉莉花を見つめながら零すと。





「………花鈴は⁇お前はミスコン興味無いの⁇」




涼哉に聞かれて私は、少し考えて答える。





「ん〜、私みたいなのがミスコンなんて申し込んだら痛い目見るでしょ」




自分で自分の事首絞めてどうするのよ。





「茉莉花程じゃなくても、もう少し顔立ちが整ってれば良かったんだろうけど」




もう少し両親の美貌を受けつければミスコン出ても楽しそうだな〜とは思うけど。





「まあ、顔立ちが整ってたとしても出たいとは思わないよ。目立つの嫌いだもん」




明らかに注目浴びるような事をしたいとは思いません。





「…………何つーか、花鈴らしいな」




「平穏に目立つ事なく注目される事なく卒業したいんですぅ〜」




「…………もう無理だな、その夢」




「それもこれも、私のささやかな夢を壊したのは郁斗と涼哉なんだからね‼︎」




「はいはい、それは悪かったな」




「…………謝る気無いでしょ、涼哉」




「あ、バレた⁇」




「分かるからね⁉︎もう、良いけどさ‼︎」




なんて話してる間にミスコンの優勝者の発表が終わっていて。