「あ、そうだった。涼哉は後夜祭で見たいのある⁇」




「いや、これといってねーな」




「じゃあさ、買ったものを邪魔されないでのんびり食べれる所に行こ〜」




「何処もねーだろ、流石にそんな場所」




ないない、って顔してる涼哉を引っ張って私は目的地に行く。





「良いから、良いから〜。探せば結構穴場はあるんだよ‼︎」




人の流れに逆らって私と涼哉は校舎の中を突き進んで。





やってきたのはいつも仕事してる屋上。





「はい、到着〜‼︎ここなら絶対に人は来ないよ」





ドアを開けると案の定誰もいない。





それに狙い通りに校庭も中庭もバッチリ見える。





「人は来ない、のんびり買ったものも食べれて此処から校庭も中庭も見える特等席」




涼哉にドヤ顔して、適当な場所に座る。





出店で買った残りのスイーツを広げて食べようとすると、涼哉が隣に座ってきた。





「なんか、お菓子パーティみたい」




「…………だな。花鈴本当にこの量食えるのかよ」




「ふふふ、食べれるんだなぁ、コレが‼︎」




そう言って食べ始めると、涼哉はそれを眺めてきて。





「…………なんか、そんなに見られてると食べ辛いんですけど」




「んー、気にすんな花鈴。早く食べねえと綿あめ萎むぞ⁇」




「それは、駄目だよ⁉︎食べなきゃ‼︎」




…………なんか乗せられた気がする。