「あぁー・・派手にやっちゃって」


梨香は割れた鏡の破片を拾っているあたしの隣に座ると、鏡を片付けるのを手伝ってくれた。


「もう、最悪」

「さっきの、汐見だよね?アイツ急いでたみたいだけど・・部活行かないのかな?」

「知らない」


お気に入りの鏡を破壊されたことで、あたしのテンションは下がるばかり。


「また一緒に新しいの買いに行こう!?」

「・・そーだね」



あたしはため息をついて、こなごなになった鏡をゴミ箱に捨てた。