は?無視?

「無視はひどくない?」

俺はぼちたにの隣にたって、机に体重をあずける。

それでも、向こうは半ばむきになったように小説を読んでいる。

「ねえ。」

「・・・・。」

「ねえってば。」

「・・・・。」

・・・・ちっなんだよ。

せっかく憂さ晴らししてやろうと思ったのに、逆効果。

余計苛つくし。

ぼちたにのくせに、俺のこと無視してんじゃねえよ。

「なに?そんな俺と話したくないわけ?」

「・・・。」

「俺なにかしましたか~?」

まあ、したはしたか。

こんなあだ名つけたの、俺だし。


「もしかして、あだ名つけて怒ってんの?

だから、俺と口聞きたくない、みたいな?」

それならそれで、もういいけど。

なんかめんどくさくなってきた。