「しょ・・・・しょ・・・う・・・・無理です!!」

「無理じゃないです。」

またニコっと笑いかけてやる。

愛樹は眉をハの字に曲げて困り果てているけど、そんなのおかまいなし。

愛樹に章吾って呼んでほしい。

「れ、練習期間を!」

「無理。」

「せめて、放課後!」

「だめ。」

「じゃあ、今LINEで!」

「論外!」

「そんな~。」

はあっとため息をつく愛樹が可愛くて愛おしくて、意地悪したくなる。

「10秒以内に呼ばないとキスするから。」

「ええ!?」

「10、9、8、・・・・」

「ちょ、ちょっと!まって!!呼ぶ!呼ぶから!!」

「4、3、・・・」

「ま、まって!!早いよ〜!!」