「最初は、ただのぼちたにさんだった。

図書室で会ったあの日から一緒にいる時間が増えて、愛樹の隣は心地よくて、理奈への愛樹の言葉を聞いたときに、その答えがわかった。

愛樹を傷つけた理奈が許せなくて、酷いことした。愛樹に無視された日々は、地獄だったけど、仲直りできた日は、生きててよかった、とまで思った。

和樹の登場にはマジでビビったよ。俺、最初、愛樹の彼氏だと思ったから、仲直りできた途端にこれか!って。・・・兄貴だったからそれは良かったけど。

初めてのデートは今までで一番幸せな時間だと思ったし、理奈とのことも、愛樹がいたから修復できたんだと思う。」


自分でも、驚くくらいスラスラ言葉がでた。

愛樹の顔を見ていると安心して、言葉を紡げる。

黙って、聞いてくれるから。

素直に、俺の気持ちを話せる。


「俺は、ずっと愛樹が好きだよ。

今までも、今も、そしてこれからも。」