「ありがとう。」
誉めてもらったので、お礼を言う。
すると、ちょっとだけ俺を見てからぷるぷると首を横に振る。
なんかおもろい。
「ぼちたにさんってさ。」
やっぱり、呼び方にとくになにも言わず、首をかしげる。
「なんか思ってたのと違うかも。」
意味がわからないみたいで、首の角度を急にする。
「いや、もっと暗い感じかと思ってた。」
「・・・暗いよ?わたし。」
「っぶ・・・・!!まあ、そうなんだけど。」
そのまま認めてしまうのがおもしろくて、ちょっと吹いた。
「もさいしね。」
って、これは言っちゃだめだったかな。
なんか、話しなれてきて本音が・・・・。
「も、もさい?」
意味わかってないのか。よかった。
「いや、こっちの話。気にしなくていいから。」
不思議そうな顔をしながらも頷く。
ていうか・・・・
もさいのって、外見だし、どうにかなるんじゃねえの?
その前髪切って、めがねをコンタクトにしたりしてさ。
制服にも、もっと気遣えばいいのに。