なんだよ、それ。
なんか、変な気分になる。
ぼちたにを見れなくて、無意識に視線をそらす。
「そうなんだ。」
ちらっとぼちたにを見てみると、
なんだかちょっとうれしそう。
それを見ると、なぜか俺もちょっとうれしくなる。
「勉強?」
会話を振ってみる。
一瞬、俺を見てから、また視線を落として首をふる。
「本読んでた?」
そう聞くと、小さく頷いた。
「藍田くんは?」
え・・・!
この質問は、かなり困った。
「あ、俺は・・・勉強?」
自分で言ったけど・・・・ガラじゃねえ!!
俺自身は、納得できないのに、
ぼちたには納得したようにちょっと笑った。