次の日の放課後


なんで、俺はここにいるんだ。

目の前の【図書室】と書かれたプレートを見て固まる。

なんで。

しかも、なんで、玲二たちとのマックを蹴ってまで。

なんで、なんでここにいるんだよ、俺。

ないないない・・・・。

ありえない。

ありえない!

絶対ありえない!!!

けど・・・・。


扉の前のすのこに、きちんと並べられた茶色のローファー。

茶色といえば、あいつの瞳・・・・

って、なんでまた思い出してんだよ。


てか、ローファー一足だけ。

ってことは、今日も二人きり?


って、なに思ってんだ。

なにちょっとうれしくなってるんだ。


単純に、興味。

そう、興味。

ちょっと、知らない奴の新たな一面を見たからってだけの

単なる、興味。

それ以上はない。

それ以下は、大いにある。


そう、全然大丈夫。

相手はぼちたにだ。

絶対、大丈夫。