新しい景色を見ながらあたしは学校に向かっていた。 高校なんてのはあたしには正直なところどーでも良かったんだ。 でも今真新しい制服に身を包んで高校に向かってるあたし。 それもこれもあの人とあの子のおかげ。 あの人とはあたしの母親。 父親が死んでから女でひとつであたしを育ててきた。 でも、それは単なる表っ面だけだってことあたしは知ってる。 だって裏では男に溺れてるんだから。 本人はバレてないと思ってるみたいだけど。