この日の授業もまたあっという間に終わっていった。 あたしは授業なんて聞いていなかった。 そんなことよりも時々隣から来る視線の方に気を取られそうになっていたから。 視線の先にいるのは、あたしの隣の席の鴻坂 憐。 見た目だけ見てもかっこいいと思う。 でもそんなのはあたしにはどーでも良かった。 だって…。