目を覚まして最初に感じたのは愛しい人の温もりだった。 こんなにも大切に思ってくれている人を残そうとしていたんだと実感させられる。 憐はあたしが目を開けたことに気づくとずっと名前を呼んでくれた。 大切な人に呼んでもらえる名前。 それがすごく嬉しかった。 でも体が重い。 聞けばあれから1年が過ぎていたらしい。 1年… そんなにも過ぎてたんだ… その後はあの人やみんなが来てくれて病室は賑やかになった。