「杏ちゃん、あなたはまだ死んでないから。」


そう言われあたしは顔をあげて2人の顔を見る。


「でも、あたし2人に会って…」


「これはあなたの夢の中よ。ねぇ、真琴を守ってあげて。そして、あたしたちの分まで楽しんで。」


「お前には大切な仲間が居るだろ。それを守れ。またいつか時が来れば会えるから。」


2人から聞く言葉はあたしの中にすんなり受け入れられた。


大切な仲間…


憐…


みんな…


そんな時に遠くで光が指していることに気づいた。


「お別れの時間ね。」


「杏、振り向かずにあの光の方へ走っていけ。そうすれば戻れるから。」


そう言った2人の顔は少し微笑ましかった。


幸せなんだね


きっと