「うっ…」


あたしは薬の効果が切れたのか重い瞼を持ち上げて自分の居場所を確認するために辺りを見回した。


ここは一体どこなのだろう。


あたしは真琴と共に煌龍の倉庫に向かおうとして誰かに後をつけられ、薬によって意識を失った。


その時に運ばれたのか。


あの時を思い出せば大体の事は推測ができた。


その時だった。


ガタン


扉が開き誰かが入って来る気配がした。


そしてその気配はだんだんと近づいてくる。