俺が昂輝にフケると伝えてから数分して、香弥と謙吾が入ってきた。
香弥の方はえらく不機嫌だ。
「てめぇな、ここに不機嫌で入ってくんじゃねーよ。」
俺はそう口にしていた。
それでも香弥は何も言わない。
とりあえず俺はいつものソファに寝転び昼寝でもしようと考えた。
だが、それは虚しくも考えるだけで終わってしまう。
ガラガラガラ
そう言ってこの部屋の扉が開く。
入ってくるのは俺ら煌龍のメンツだから、朱羽か昂輝のどちらかだろう。
そこに関してはなにも突っ込まなかった。
ふと扉に目を向けると立っているのはニコニコしている朱羽の姿。
そしてその目は俺を写している。