〜飛鳥 奈子side〜
誰かに聞いて欲しい。
麻莉にしか言っていなかったこと
どうしてほしいとかじゃなかった
ただ聞いて欲しかった。
「私ね、、、」
そう、過去にあったこと全て話した
中学の時に、選抜に選ばれていろんな高校からオファーが来たこと、それからまた練習を頑張って必死にしたこと、
その中学の最後の総体の前に、怪我をして最後の試合をしないで引退を決意したこと、
そのあとに手術したこと
高校でゎ辞めようと思ったバスケも、強豪のK校の先生にリハビリして一緒に頑張ろうと言われて、もう一回頑張ろうって思ってK校に特別推薦で入学した、
1年のゴールデンウェーク半ばでやっと復帰できたその日に逆の足を怪我して、また手術をしなければいけなくなり、バスケをやるのも、見るのでさえ拒むようになったこと、
ちょうどその時に起こった、家族の中での離婚の話のこと、
父親の身勝手な離婚、私ゎ簡単に捨てられた。
そしてこの高校に来たこと。
すべて、すべて話した。
「くっ、」
「風雅??」
話に夢中で気がつかなかったが確かに泣いてる
「奈子、、、辛かったな、頑張ったな、そりゃ怒るよな、」
「ごめんね、奈子も自己中でさ、」
小さい頃から言われてきた
奈子ゎ自己中すぎる。とw
「でもね!大丈夫だよ!ほら!奈子元気だよ!」
「無理すんなよ」
「無理してないよ!」
「いいから」
それからどのくらいだろう。
2人ゎ無言のままだった