私と玲奈は
中学校のころ2人とも髪が胸まであって
髪型が似てた。
それに、いっつも一緒にいたからよく
間違われた。





でも、高校進学と同時に私は
髪を切った。






それは、自分の和貴への
想いに区切りをつけるため。






なのに、なのに…





入学式の日。
最初に目が合ったのは




玲奈でも、中学校のときの友達でもなく





和貴だった。






目を疑った。





それは、和貴も同じだっただろう。
私と和貴は、目を見開き
数秒見つめ合ったあと、


私は声をかけた。






「和貴!和貴だよね?」




なのに、和貴は行ってしまった。




駆け足で…