ちょいちょい迷いながら
なんとか購買に着いた私たち。




「この学校広すぎ。迷子になるわ…」



「本当だね」




しかも、めちゃくちゃ購買混んでるし。





揉みくちゃにされながら
なんとか、クリームパンとメロンパンを
買った私。



お昼にメロンパンとか幸せすぎる!!








「明音…?」







聞き覚えのある声に
振り返ると、、和貴がいた。






「和貴…」





その名前を呼んだら涙が出た。





涙で前が見えなくなって、
ハンカチを出そうとした瞬間





目の前が何かで塞がれた。





「この前はごめんな。
避けるつもりなかったんだ。」





懐かしい声。懐かしい匂い。





声変わりして小学校のときと
全然違うけど、和貴の声だって
すぐわかる。






そして、このお日様みたいな優しい匂い。
これはずっと変わらない和貴の匂い。