「木下ぁ…」

木下があたしの口に紙袋を押し付ける…

だんだん楽になってきた…

「はぁ…はぁ…」

自分じゃ何もできない…

本当弱いよ…

何も強くなれてないじゃん…

「千代里…大丈夫?」

こくんとうなずく…

腕やいたるところに包帯が巻きつけられてる…

こんなに切ったのかな?

「痩せたね千代里…」

花が涙を浮かべながら呟く。

骨と皮だけのあたしの手を優しく握ってくれた。