「うぅー!! 寒いッッ!!」 外では雪がパラパラと降り始めた。 「雪かぁ…どうりで寒いわけだ…。早く図書室行こ!!」 そう独り言を言いながら、図書室に向かっていく。 私、河崎光葉。 最近、周りの皆がソワソワしているのを見ながら、今年もバレンタインがやって来るのだなぁと感じる今日この頃。 「今年のバレンタインも何もせず終わるかなぁ……。」 そんなことを呟いていると。 「―――おい。俺の存在、忘れたのか??」 聞きなれた声が聞こえてきた。