月曜日。学校二日目。

朝来ると、夏海と優香におはようと言われた。

「夏海、優香、おは」
そう私が言いかけた時、五組の教室に大きな声が響いた。

「悠太!!!!!!」

うっるさ!!!!!!!

悠太、と呼ばれた人が席を立ち、廊下へと向かう。

あれ、あの人…!!
あのスイミングクラブの人だ…!!

そういえば、私はまだ名前を知らなかった。
前に貼ってある名簿を見る。


伊藤、悠太…
いとうゆうた、でいいのかな…

伊藤くんが、廊下で笑い声をあげている。


伊藤悠太くん。
スイミングクラブが一緒の。

それが、私と悠太の出会いでした。