後ろの席の子、優香と話していると、ふいにある男子と目が合った。

「…??」

ガン見されてる。
私何かした!?


訳の分からないまま、その日の学校は終わった。

次の日、土曜日。

私は、幼稚園の頃から習っているスイミングクラブに行った。

今週も来たか、土曜日が…

別に嫌な訳ではない。
ただ、もう10年近くやっているんだ。
さすがに飽きますよ…

そしてプールサイドで私が泳ぐ番を待つ。

私の前には、やけにフォームの良い男子が泳いでいた。

上がってきたその人と目が合う。


…んん???

どっかで見た事ある顔だった。
誰だっけ…

そんな事を考えていると、ピピッと笛が鳴った。
「松城!お前の番だぞ!」

しまった!!即座に返事をする。
「すっすいません!!」

その男子に笑われてしまった…


練習が終わり、着替え終わって女子ロッカーを出る。

ちょうどその時、真正面の男子ロッカーのドアが開いた。

あ、さっきの!!!

私は急いで逃げる。
あれ、なんで逃げてんだろ。私何も悪いことしてないじゃない!!!

「松城さん、だよね?」

ウワアアアアアアア!!!!!!!
声かけられたアアアアア!!!!!!!!

「はっ、はははい松城ですが!?!?」

「ぶっ、「は」多すぎじゃねWWW」

わら、笑われた!?!?!?

こ、こいつ、失礼な…!
コミュ障ですいませんでしたね!!!