校庭には、俺と同じ新一年生が散らばっている。


クラス掲示を見て、みんな騒いでるらしい。




俺どこだろう………



とりあえず、一年四組まで見た。


今んとこ、俺の名前はない。



「悠太くーん!!」


村澤だ。

村澤琴穂。
小六んに同じクラスだった。



「悠太くん何組?うち七組ー」


「んやー…見つかんない」





と、五組を見る。





「「あ」」


村澤と声が揃う。




「悠太くん五組じゃん!」



「……村澤、女子の一番見て」


冷静に村澤に伝える。




「あ、尚ちゃんだ」



そう、多軆 尚(タカラダ ナオ)。
小学校の時から、俺が一番嫌いな奴。




「…悠太くんドンマイ」


多軆は、俺の事が好きらしい。
はっきり言って、ウザい…



「悠太くん基本女子には優しいのにねぇ…」


「俺、多軆には優しくできねぇわ…」



苦笑いを浮かべる。




「じゃ、ばいばーい」


村澤が、七組の教室に入っていく。


七組から、元気の良い声がした。


琴穂ちゃん同じクラスだねー!!!




あいつは、人気者だからな…


それに比べて、俺は………