「ああっ…高橋…くん…だったんだ…無理やり…つ…連れてきてごめ…」

ぜぇはぁと息を切らしながら、私は必死に高橋くんに話しかける。


「いや、別に大丈夫…ってか松城さん大丈夫?」


高橋くんは、確かテニス部。

毎日、走り込みもやってる。




そりゃ、息切れなんてしないよな…



…それに比べて、デブで運動音痴な私は、


「はっ…いや別に…なんて事はっ…なっ…無い…けど…!!」

必死に否定する。



ああ、なんて哀れなんだ、私は……





「………ふっ」



わら、笑われた…!?





「松城さん、面白いね」


あ〜あ…

馬鹿な奴だと思われた。




と、ふと顔を上げてみる。



太陽が



照り返していて



高橋くんにまるで、後光がさしているように




そんな高橋くんの笑顔が






太陽みたいで




「………れっ」


「?」のような表情をする高橋くん。




「…怜くん!!…って、呼んでも良い…?」

無意識に、口からこぼれ落ちていた。




「…いや、別に構わないよ?」


やっぱ面白いわ、と付け加える高橋くん。

じゃなくて怜くん。





「怜くん、よろしくね…!!!」




おう、と私に笑いかける。




やばい。








めっちゃ可愛い…!!!!