「よーい…」


パァン、と鳴る。


琴穂が走っている。

「琴穂頑張れ!!!」



琴穂が、札を捲る。



と、私の方めがけて走ってきた。


「…ろ…ネ…して!」


聞こえない。
「なにー!?!?聞こえないー!!!」


大きな声で叫ぶ。



「かんろメガネ貸して!!!!!!!」

「えっ!?!?あああはい!!!!!」


私はメガネを投げた。


地面に落ちませんように落ちませんように…!!!!!


ガツンっ。


見事私のメガネは



地面へ着地。


そして


メガネめがけて


七組の子が



「!?うぇぇ!?なんでこんな所にメガッ…!?メガネがぁっ!!」





バキッ…


無惨だ…