「えっと、これから体育祭の種目決めをします！！」

教室はざわめいたまま。

「静かにしてー！！！」

誰もこちらの声には耳を傾けない。

「…ちょっとー…」
呆れぎみに声を出した。
その時。

「おいみんな！松城の話聞こうぜ！！」

なんてこったい。

悠太くんが発言した途端に静かになった…


そしてみんなが、ばらばらと言い出した。
「松城ごめんな〜…」
「かんろごめん…」

悠太くん、君はなんて人望の強い人物なんだ。

すると悠太くんに声をかけられた。

「俺国語力無いからさ、説明はよろしく！」


諦めなければならないのに。

胡桃がいるのに。


好きだ。