いつも通り、私は男子と話す。

松城聞いてくれよー…
××さんがさー…


はいはい。なんでしょうか。
また雑用係ですか。

「つかさ、あんたそんな××さんの事好き?他の奴にしちゃいなよ」

「いやだってさぁ、あんま可愛い子いないじゃん!!」

「いるじゃん目の前にー」

「あ、ごめん、松城はパスだわWWW」

「ふざけんなーWWW」


他愛の無い会話。
私だって、いつも冗談ばかりじゃないんだよ。

「お前さ、いくら冗談でもそれはひどくね?」


そう言ったのは


「松城だって女子なんだっつーの。あんまそういう事言うなよ。」

悠太くん。
私ね、悠太くんの事好きだよ。
だから今すっごい嬉しいの。
でも言えない。
胡桃がいるから。

「おっ!?伊藤もしかしてお前松城の事…!!」

いや、違うから!!!!なんなのまじもう…

そう言いながら、伊藤くんが項垂れた。
「あーそっか!!お前はくるみチャンなんだもんな!!!」
そう男子が言うと、たちまち周りはそういう雰囲気になり、みんながひやかす。

ちょっと悲しかったけど、全然良い。



私やっぱり、悠太くんの事、好きなんだなぁ。



胡桃に負けてられないなぁ。