少し休もう。

布団に改めて潜ると睡魔が襲ってきた。

私はその睡魔に逆らう事なく眠りについた。


「...」

「そうだね、約束だよ。」

...夢?

男の子が何か喋っている。

私は聞こえないのに、幼い頃の私には聞こえてるみたい。

何か、懐かしい感じがする。

どこかでこんなことがあった気がするんだ。


「馬鹿怜奈!!」

その夢は幼馴染の声によって掻き消された。

「は、はるちゃん?!」

はるちゃんは私の部屋に入ってきていたのだ。

「何でここに居るのよ。」

キッと睨むとはるちゃんは溜息をついた。

「お前が寝てることを想定済みで帰りに寄ってやったんだよ。」

そんなこと言われなくてもはるちゃんの家はすぐ近くじゃん。

心の中で突っ込みながらもはるちゃんにありがとうと言った。