「怜奈、怜奈っ」

布団をゆさゆさと揺するお母さん。

「どうしよう、ママのせいよね...」

泣きそうなお母さん。

「何なのよ、お母さん。」

少し睨んで布団から出ると時間はもう登校時間を過ぎていたことを時計の針が示していた。

「ちょ、お母さん泣かなくていいから。今日はズル休みするよ。」

それも仕方無い。今はもう11時過ぎているのだから。

「そうね、ママのせいよね...」

「ママのせいじゃないって。いいから学校に連絡しておいて。」

しゅん、と肩を落としながら部屋から出て行くお母さん。