「なんかなあ」

布団の中に潜っても頭の中に出てくる澪の言葉。

“......あのさ、私雨宮くんのこと好きかも。しれない”

“応援してね。てか怜奈好きな人居ないの?”

そんなこと言われたって。

.........はるちゃんのことそういう風に見たことなかった.........

もしかしたら自分も好きかもしれない。

でも引っかかるのはあの夢。私の小さい頃の記憶なのかな。

もう、意味分かんない。

澪は美人だし、優しいし、守ってあげたくなるような子。

勝てるわけがない.........

もともと競争する気はないけれども。

心がどうにも落ち着かない。

............その日はなかなか眠れなかった。