それからというもの、澪、はるちゃん、私の三人で帰ることが多くなった。

澪は話しててとっても楽しいし、はるちゃんの同級生の馬鹿話も面白くて。

結局私も澪もサッカー部のマネージャーをやることになって、

帰る時間帯はもちろん遅いけど疲れてても私達の話は絶えなかった。

「今日、はるちゃん何で学校休んだんだろう」

「何?もしかして雨宮くんが居なくて寂しい?」

そう。今日ははるちゃんが学校に来ていなかったのだ。

「別に。寂しくないよ。澪が居るし」

笑ってみせると澪は強がっちゃって...なんて呟いた。

「ねえねえ聞いて」

「何?」

相談かな...気になるなあ。

「雨宮くんには言わないでね?」

「オッケー。言ったら針千本飲むから」

「古いよ、それ」

きゃははと笑う二人。

「......あのさ、私雨宮くんのこと好きかも。しれない」

ちくん。

少し胸が痛んだような気がした。

別にはるちゃんのこと好きな子ぐらい居るし。

「そうなの?意外かも」

わざと平然そうに見せるけど全然笑えてない気がする。

.........もしかして私.........

「応援してね。てか怜奈好きな人居ないの?」

「んー...居ないかも?」

頭に浮かぶアイツの顔。

でも絶対はるちゃんじゃない。はるちゃんはただの幼馴染だから。

「えー。そっかあ。あ、ごめん。家もうすぐだからここで。」

「分かった。じゃあねー」

「ばいばい」

気軽に手を振ってみたものの、少しモヤモヤする。

ちょっと衝撃だったな。