放課後、澪とはるちゃんと私で三人で帰った。
「初めまして、雨宮春斗です。」
「鈴木澪です。」
澪はサッカーのマネージャー希望みたいで
サッカーという共通の話題ですぐに二人は仲良くなった。
はるちゃんも澪も楽しそう。
よかった、よかった。
「んじゃ、私こっちだから。じゃあまた明日」
優しく微笑みながら手を振る澪。
「鈴木ってサッカーのこと色々知ってるんだな」
嬉しそうにはしゃぐはるちゃん。
「あんな可愛い子がサッカーのマネージャーだったらみんなサッカー部入っちゃうよ。」
澪は気遣いも出来て本当に女の子らしくて素敵な子。
私もそんな風になれたらなあ。
「私もああなりたい。」
無意識にポロっと出た発言。
「お前はそのまんまで十分」
わしゃわしゃと私の頭を撫でるはるちゃん。
「聞こえてたんだ?」
恥ずかしくなり、顔を隠す。
「お前はお前のまんまが良いよ」
「恥ずかしい事言わないでよ、馬鹿。」
嬉しくて顔が熱くなった気がした。
「じゃあな。」
ぽんぽんと頭を叩かれ私の家に着く。
「うん。またね」
今日のはるちゃんは何となく優しい気がした。