昼休み。屋上でご飯を食べるという夢の生活が待ってると思ったけど

そういうわけでもなく、屋上は解放されてないし何より鎖が掛かっててドアを開けられない。

「なあんだ。つまんないな。」

諦めて振り返ると知らない子。

「.........怜奈ちゃん?」

「誰?」

全く誰か分かんないや。

色白で黒髪ロング。ストレートがかかってて清楚ちゃんって感じ。

声だけどこかで聞いたことあるかも。

「覚えてないか。入学式隣だったからずっと話してたのに。」

「......あ、もしかして澪?」

「もしかしてのもしかしてです。ちゃんと自己紹介してなかったもんね。」

「そうだったかも。」

「改めまして、鈴木澪です」

「佐藤怜奈です」

ぺこっとお辞儀をし合って改まってみた。

「なんか照れくさいかも」

「そうだねっ」

大袈裟に笑う2人。

澪とはその後一緒にお弁当を食べた。

何しろ澪の弁当はキャラ弁...

女子力高くてびっくり。

私はマメなほうじゃないから無理かもなあ。