話している間になり、時刻は20時。

「もう帰んなきゃ。はるちゃん送ってー」

たぶん送ってくんないな。それがお決まりだしなあ。

「もう遅いしご飯食べてきなよ。」

「悪いよ、そんな」

「とか言って食べる準備するんじゃねえよ」

ははっと笑うとつられてはるちゃんも笑った。

リビングに入ると知らないうちにはるちゃんのお母さんが帰ってきていた。

「お邪魔してます」

「あら、怜奈ちゃん。今日はオムライスだよ。すぐ出来るから座っててね」

はるちゃんのお母さんはめちゃくちゃ可愛いんだよね。

ていうか若い。そして優しい。お父さんも格好良いしなあ。

美男美女夫婦ってやつかあ.........

どおりではるちゃんもイケメンに生まれたわけね。

こんな家庭に生まれたかった。

「何ニヤケてるんだよ、てか心の声全部だだ漏れ」

はるちゃんが頬杖をつきながら私の目の前で笑っている。

「本当に?だだ漏れてんの?」

恥ずかしすぎる......

「母さんがお前の発言聞こえないふりするの大変で頑張って笑い堪えて震えてたし」

「わー、はるちゃんのお母さん聞いてたのか」

自分の顔を両手で覆うはるちゃんのお母さん。

「だって面白いこと考えてるもん」

そういうこと言うところも可愛い。

運ばれたオムライスは出来立てでおいしそう...

「さあ、温かいうちに食べてね」

ニコニコ笑うモデルさんのようなお母さん。

「「いただきまーす」」