「…梨真、体調を崩しちゃったの。…ホントに」
「…体調を崩したって…昨日の夜にか?」
「…ぅん」
「…梨真、何か言ってたか?俺も昨日、梨真に会ってたけど別に何も言っ、」
「うるさいなッ!!」
突然、梨奈が叫んだ。
教室にいる皆が一斉にこっちを振り向いた。
俺達をジッと見ながら、興味深そうに騒いでいる。
「…えへっ。ごめんね?」
俺が驚いて見つめていると、梨奈は舌を出して笑った。
「梨真の看病で、朝早くに起きたからイライラしてて…関係のない颯にまで怒鳴っちゃった。…気を付けなきゃ」
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