最近スクーヴァルにかまけて仕事をおろそかにしていたツケが回って来ていた。
今日は会えないかもしれない。一人で眠れるだろうか。
そんな心配をする暇もなく、次から次に文官が入ってくる。
この程度の忙しさ、何でもなかった。もっと忙しいことも頻繁にある。
しかし、ここまで来て彼女のことが頭の片隅にひっかかる。
――と。
自分の私用区画で何かが起きた。
何が起こっているのかは全く分からない。だが、何か起きている。
「すまない、待っていてくれ!」
文官を置き去りに、サディは自分専用の転移室に転移した。
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