………え?





その言葉を聞いて勢いよく顔を上げると悠里ちゃんは少し冷めた目で私を見ていた。





「なんだか、このは先輩のイメージが変わっちゃた……。先輩は恋愛より部活を優先する人で、恋のことでこんなに悩むような人だと思ってなかったから」





何よ、それ………


何かが私の中でフツフツと湧き上がってくる。




「そう……私のイメージ変わって残念?」



「まぁちょっとがっかり……かな。このは先輩はいつもかっこよくて悩みなんてないサバサバしてる人って思ってたかったから……」



「……私が悩んだりしてかっこよくない一面見せたからイメージ崩れたんだよね」



「いや、でも人間なんだし悩むのは当たり前ですよっ!! ただ恋愛で悩んでるのが意外だったってだけで……!」






その瞬間、私の中の何かが大きな音をたてて切れた。






「ねえ、私が恋をするのがそんなにおかしいっ!?」