石化したかと思いきや、両方共凄い力で私の肩を掴んできた。


「何言ってるの世那!いい?剣君はね、気に入らないヤツは容赦無くブッ飛ばして、氷みたいな目で睨みつけるから、“冬の王”って言われてるのよ!?」


「誕生日だって12月14日でリアルに冬生まれだし、彼にボコボコにされたヤンキーは数え切れないの!絶対悪い人なのっ!!」


「ふ、冬の王?」


えっ?じゃあ秀悟が“春の王子”って呼ばれているから、丁度真逆の存在なの?


イヤ冬の反対は夏か?と頭の片隅で思っていると、いきなり何かを硬いものに叩きつける様な音がした。