2人によると、剣君は去年、1年生にして不良の先輩達をなぎ倒し、本当に“最強”の座を手に入れた実力者。


緋ノ戸 榮児君は剣君には劣るものの彼もかなりのケンカの腕前らしく、一応この高校のNo.2は緋ノ戸君。


柿出 慶太郎君は緋ノ戸君とほぼ同レベルなんだけど、No.3に位置づけられている事に不満は無いらしい。


「で、そんなんだから、さっき皆ビビりまくっていたってワケよ」


「フーーン……」


静帆が髪を耳にかけながら教えてくれ、ようやく2人もお弁当を食べ始めた。


「だけど美少年なんだし、彼女とかいるんじゃないの?」