私は屋上に連れて行かれた。

「…あの……」

「ねえ」

さっきとは全く違う声のトーンで

話し始めた。

「澟ちゃんて社長令嬢でしょ?」

「…ひ、人違いだと思いますよ?」

「…そんなわけないじゃん。

だってHIME RINGOの社長令嬢は

ミルクティー色の髪の毛をしてて

足が細くて可愛いんだよ。

それに……運動ができて勉強もできる」

ドキッとする。