ドーン―――

パラパラパラ―――……


「キレー……」


思わず見とれてしまう花火の美しさ。
色とりどりの花火が夜空に輝いている。

まるで、夜空に舞う大きな鳥のようで……。



――――――――――――――――

「よしっ、そろそろ帰るか」

「そうですねっ」

花火大会が終わり、あたしたちは駅へ向かう。

裕斗先輩も方向は逆だけど、電車で帰るみたい。



駅に着くと、そこはごったがえすなんてほどではないくらいの人。

どこになにがあるんだかまったく見えない状況。

切符は行きに買ったからいいけど、電車のホームまで行けるかな!?