「あたしは……このまま時が止まって欲しい」


これが本音。


このまま、親とか世間体とか……全てが止まってしまえばいい。

何も考えずに本能だけで生きていければ……いいのに。


「月美……」

「光は?」

「え?」

「光の夢は?」


パッと顔を明るくさせて尋ねたあたしに、少し戸惑った光は空を見上げ


「俺は……」


と優しい声で呟いた時だった。