- 2013年4月 -
体育館に行くともうクラス発表の
紙が貼り出されていた 。
「2組か」
私は自分の名前だけを確認し
用意されているクラスの椅子に座った
クラス替えに無関心なのってきっと
私くらいなんだろう
後ろでは見覚えのある男子が
なぜか男同士で騒いでいた
「うおおおっ眞琴おおお、俺ら同じクラスキターーーーーーー」
「お前声でかい」
まったく、クラス替えくらいでくだらない
すると
「ゃーーんーーーうるちゃーーーんっ」
遠くから聞き覚えのある声が
私の方へ走った来た。
「はぅっ。うるちゃんっ。はぅっ。」
「どしたの、恋詠(笑)」
「どしたのじゃないよお!私も2組!同じクラスだよお」
「あ 見た見た!ちょっと考え事しててぼーっとしちゃった(笑)」
本当は見てないけど見たことにした。
蒼真 恋詠 - ソウマ コヨミ -
高校にきて初めて出来た友達。
何て言うか、流行りのゆるふわ系
女子って感じなのかな 。
「あーいたいた!偶然にも聖南も同じ2組。まさか3人揃うとは思ってなかったわ(笑)」
「本当それ(笑)私もビックリした(笑)」
花桜 聖南 - ハナサク セナ -
高校2年の時、一人だった私に
声をかけてくれた女神的存在 ←
恋詠とは真逆のサバサバしてて
適当な感じの子かな
恋詠とは関わりがなかったみたいだけど
私つながりでお昼の時間に仲良くなった。
『同じクラスになれるといいね』
なんて話してたけどまさか本当になるとは
「やったあ♪これで聖南ちゃんとうるちゃんと3人でずっと一緒にいれるね♪」
「楽しい高校生活になるといいな♪」
一人になりたくないと思う反面
人と関わりたくないと思い続けた
結果、私には二人の友達ができた
だけど必要以上には関わらない
一人になるのが怖い
今のままで十分だから
高校生活何事もなく終わりますように。