「羽刃?三獄鬼の一人か…」
「んじゃ、行くぜ!」
羽ばたいて白い羽が舞ったと思ったらその羽が刃物のような鋼になり一気に百鬼たち目掛けて突き刺さる
「危ねっ、これじゃ動けねぇ…獅蛇」
抱えて庇っていたのでは戦えないため十六夜を託す。獅蛇は十六夜を横抱きにして地面に座り、自身と十六夜に結界を張る
これならある程度、攻撃を防げる
「十六夜、いい子で待ってろよ」
幼い子にするように頭をぽんぽんしていると獅蛇に鬱陶しがられた
「お前らは近くで十六夜を守れ」
指示を残して飛び上がり羽刃と対峙した瞬間また鋼が飛び散って、刀で顔を庇うが天堂の頬や腕、肩を掠りツーと血が流れる
「ってぇな」
「ははは、さすが先代様だなぁ!普通なら一発で死んじまうのによぉ」
袖で頬の血を拭う天堂を楽しそうに笑う。まるで対等に戦える、というような…