あれから季節は過ぎ、
いつのまにかクリスマスまで後5日だった。
「ひかる、プレゼントできたの?」
「うんっ!できたよー」
ほら、と
私は綺麗にラッピングした
悠くんにあげるプレゼントをみせる。
「ほー…いいんじゃない?」
「ほんと?」
「うん♪よくがんばったね♪」
大丈夫かな、と
少し不安だったけれど真陽ちゃんの言葉で少し安心した。
「それで、それ、いつ渡すの?」
私に「はい」と見ていたプレゼントを返し、尋ねた。
「クリスマスにルナミリエいくんだぁ♪」
あれから悠くんからメールがきて
ルナミリエに行くことになった。
その時に、プレゼントと一緒に
誕生日おめでとうって伝えるつもり。
「悠くん、喜んでくれるかなぁ…」
こんなんいらない、って
言われたらどうしよう…
でも、きっと悠くんだったら
喜んでくれるよね。
「相変わらず、幸せそーね。あ、王子様のお迎えよ、ひかる♪」
「ほら」とドアの方に指をさし、
少し手をふる真陽ちゃん。
その指の方向をみてみると、
「ゆ、悠くんっ」
「ひかる、かえろ」
あれからも、毎日一緒に帰ってるんだけど、いつのまにか悠くんは帰る用意を終えて待っててくれたみたい。
私は悠くんに用意をしてなかったことを謝り、
慌てて帰る用意をする。
「じゃあ、真陽ちゃん、また明日ねっ」
私は帰る用意を終え、
真陽ちゃんに「ばいばい」と
言って、悠くんのもとにむかう。
「遅くなってごめんね」
「きにすんな。かえるぞー」